2020年代
2月1日~2月25日 |
第21回浦添キャンプ |
2月1日~25日 |
ファーム西都キャンプ |
3月19日 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響で開幕が延期、開幕延期は2011年の東日本大震災以来9年振り。 |
6月19日 |
3ヶ月遅れで開幕、当分は無観客で開催すると決定。 |
6月27日 |
山田哲人内野手が対巨人2回戦の6回裏に藤岡投手から通算7本目となる満塁本塁打、これで17年から4年連続で記録しており、01~04年のラミレス、10~13年の畠山と並ぶ球団タイ記録。 |
7月11日 |
青木宣親外野手が対巨人4回戦(ほっともっと神戸)の1回表にサンチェス投手から左翼席に先制本塁打を放ち、球団通算8000本塁打のメモリアルアーチを達成、プロ野球9球団目。 |
7月26日 |
坂口智隆外野手が対巨人8回戦(神宮球場)の1回裏に桜井投手から08年以来、12年ぶり2本目の先頭打者本塁打を放つ、先頭打者本塁打の12年のブランクはプロ野球最長タイ、なお、両リーグでの先頭打者本塁打を記録したのは3年ぶり18人目。 |
7月31日 |
村上宗隆内野手が対中日7回戦(ナゴヤドーム)の4回表大野投手から右翼へ2ランホームラン、これで7月の打点が31となり、球団の日本人選手月間最多打点を29年ぶりに更新。 |
8月12日 |
セ・パ両リーグが6・7月度の月間MVP賞を発表し、村上宗隆内野手が打率 .339、6本塁打、37打点を記録し、球団史上最年少で受賞。 |
8月15日 |
小川泰弘投手が対DeNA11回戦(横浜スタジアム)に先発し、プロ野球史上82人目、通算93度目のノーヒットノーランを達成、球団では06年のガトームソン以来、14年ぶり8人目で9度目の快挙。 |
8月23日 |
山田哲人内野手が対阪神12回戦に先発出場し、通算1000試合出場を達成、プロ野球507人目。 |
9月17日 |
中山翔太外野手が対DeNA18回戦の6回裏に代打で出場し、山崎康晃投手からレフトへ本塁打、これで9月の代打本塁打が3本目となり、球団では76年に大杉が記録した月間代打本塁打数のタイ記録に並ぶ、また3カード連続の代打本塁打は24年ぶりプロ野球で2人目。 |
9月20日 |
対広島14回戦(神宮球場)の1回裏、1番濱田、2番青木、3番山田がプロ野球史上25年ぶり5度目、球団では初となる初回先頭打者から3者連続本塁打を記録、1番濱田の先頭打者本塁打は、99年の岩村内野手が記録した20歳3か月を抜いて20歳0か月の球団最年少記録を更新。 |
9月30日 |
石川雅規投手が対DeNA20回戦(横浜スタジアム)に先発し、6回2死まで2失点でまとめ今季の初勝利をあげる、これでプロ1年目から19年連続勝利を達成、大卒での19年連続勝利はプロ野球2人目、先発に限定するとプロ野球初、なお40歳での勝利は球団でも初の快挙。 |
10月19日 |
坂口智隆外野手が対阪神21回戦(甲子園球場)の4回表に、ガンケル投手からレフト前に先制タイムリーを放ち、通算1500本安打を達成(プロ野球129人目) |
10月25日 |
五十嵐亮太投手が自身の引退試合となる対中日最終戦の8回表に登板、打者1人をサードゴロに打ち取り日米通算906試合の登板を終える、これでNPBでは90・00・10・20年代の4代に渡っての登板となり、4つの年代で登板した投手はプロ野球5人目、また41歳4か月での登板は92年9月23日の新浦投手に並び、球団最年長記録となった。 |
11月5日 |
村上宗隆内野手が対阪神24回戦(甲子園球場)の2回表に二盗・三盗・本盗に成功、1イニング3盗塁は41年ぶり17人目のプロ野球タイ記録、セ・リーグでは67年ぶり3人目の記録。 |
11月14日 |
セ・リーグの全日程が終了、チームは2年連続の最下位に沈んだが、日本人としては球団初となる全試合4番打者出場の村上宗隆内野手が、プロ野球最年少で最高出塁率を獲得、また清水昇投手が2年目で初の最優秀中継ぎ投手を獲得。 |
髙津監督就任。村上宗隆がベストナインと最高出塁率者賞を受賞
2019年を最下位で終えたチームは、投手陣の再建を図るため、髙津臣吾が新監督に就任。オフのドラフト会議では甲子園を沸かせた奥川恭伸を指名し、イノーア、クックといった外国人投手をシーズン前に補強。楽天を自由契約となっていた嶋基宏、メジャーリーグでの経験も豊富なエスコバーをチームに加え、シーズンに備えた。
世界的に猛威を振るった新型コロナウイルスの影響もあり、無観客で開幕された開幕戦。本拠地・神宮で行われた中日ドラゴンズとの一戦は、石川雅規がゲームを作れず、延長の末に7対9で敗戦。翌日の第2戦は先発の小川泰弘が6回2失点の好投を見せ、今シーズン初勝利を手にした。
7月に入ると、2日の広島戦で村上宗隆がサヨナラ本塁打、25日の巨人戦で代打・川端慎吾がサヨナラタイムリーを放つなど、接戦を制する試合が増え、13勝9敗4分という好成績を残す。開幕から6試合に登板し、粘りの投球で無傷の開幕4連勝を飾った小川泰弘がチームを支え、4番に固定された村上宗隆は7月に月間31打点をマークするなど、印象的な活躍を見せた。
しかし、7月27日に山田哲人が上半身のコンディション不良を理由に出場登録を抹消されると、ここから徐々にチームの歯車が狂いだす。エースの小川泰弘が8月1日の中日戦でシーズン初黒星を喫すると、2度の5連敗もあり、チームは一気に最下位へ転落した。
9月以降も狂った歯車は戻らず、最下位を抜け出せないままシーズンは終了。投打共に精彩を欠いた試合が続き、41勝69敗10分、2年連続の最下位という厳しい現実を突き付けられた。
それでもエースの小川泰弘は、8月15日の横浜DeNA戦でプロ野球史上82人目となるノーヒットノーランを達成し、2015年以来となる二桁勝利をマーク。2020年シーズンをキャプテンとして戦った青木宣親も打率.317、18本の本塁打を放ち打線を牽引した。また、プロ2年目でセットアッパーとして52試合に登板した清水昇が最優秀中継ぎ賞を受賞。村上宗隆は全120試合に4番として出場し、ベストナインと最高出塁率者賞を受賞するなど、若き主砲としての地位を確かなものとした。
セ・リーグ順位表
順位 | チーム |
試合 |
勝 |
敗 |
分 |
勝率 |
ゲーム差 |
1 | 読売ジャイアンツ | 120 | 67 | 45 | 8 | .598 | - |
2 | 阪神タイガース | 120 | 60 | 53 | 7 | .531 | 7.5 |
3 | 中日ドラゴンズ | 120 | 60 | 55 | 5 | .522 | 8.5 |
4 | 横浜DeNAベイスターズ | 120 | 56 | 58 | 6 | .491 | 12.0 |
5 | 広島東洋カープ | 120 | 52 | 56 | 12 | .481 | 13.0 |
6 | 東京ヤクルトスワローズ | 120 | 41 | 69 | 10 | .373 | 25.0 |
主なラインナップ(監督:髙津臣吾)
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
打率 |
本塁打 |
打点 |
1 | (中) | 坂口智隆 | 36 | .246 | 9 | 36 |
2 | (左) | 青木宣親 | 38 | .317 | 18 | 51 |
3 | (二) | 山田哲人 | 28 | .254 | 12 | 52 |
4 | (一) | 村上宗隆 | 20 | .307 | 28 | 86 |
5 | (三) | 西浦直亨 | 29 | .245 | 10 | 43 |
6 | (遊) | エスコバー | 34 | .273 | 1 | 30 |
7 | (右) | 山崎晃大朗 | 27 | .245 | 3 | 23 |
8 | (捕) | 西田明央 | 28 | .232 | 7 | 20 |
9 | (投) | ※先発投手 | - | - | - | - |
- | 捕 | 中村悠平 | 30 | .175 | 0 | 3 |
- | 内 | 宮本丈 | 25 | .274 | 2 | 12 |
- | 外 | 塩見泰隆 | 27 | .279 | 8 | 21 |
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
登板 |
勝敗S |
防御率 |
- | 投 | 小川泰弘 | 30 | 20 | 10-8-0 | 4.61 |
- | 投 | 石川雅規 | 40 | 15 | 2-8-0 | 4.48 |
- | 投 | スアレス | 31 | 12 | 4-4-0 | 2.67 |
- | 投 | 清水昇 | 24 | 52 | 0-4-0 | 3.54 |
- | 投 | 石山泰稚 | 32 | 44 | 3-2-20 | 2.01 |
- 年齢は満年齢
表彰選手
セ・リーグ表彰 |
|
最高出塁率 |
村上宗隆(初) |
最優秀中継ぎ |
清水昇(初) |
ベストナイン(一塁手) |
村上宗隆(初) |
特別賞 |
|
ゴールデングラブ賞(外野手) |
青木宣親(7回) |
月間MVP(6・7月度・野手部門) |
村上宗隆(初) |
2月1日~2月28日 |
第22回浦添キャンプ |
2月1日~26日 |
ファーム西都キャンプ |
4月27日 |
村上宗隆内野手が対巨人4回戦(神宮球場)の9回裏にビエイラ投手から左中間へ2ランホームランを放ち、今季両リーグ最速で10号を達成。球団の最速10号本塁打は4人目(6度目)。日本人選手では初、21歳での最速10号は68年ぶり2人目、セ・リーグでは最年少の記録となった。また、この試合ではヤクルト8人、巨人7人の投手が登板、9回の試合で両軍合計15人の登板はプロ野球最多タイ記録。 |
5月26日 |
青木宣親外野手が交流戦の対日ハム2回戦(神宮球場)の1回裏に加藤投手から右前に安打を放ち、日米通算2500安打を達成(日本人選手では4人目)通算2142試合目での達成はイチローに次ぎ2位のスピード記録、大卒ではプロ野球2人目。 |
6月4日 |
石川雅規投手が対西武1回戦(神宮球場)に先発し、5回1失点で今季初勝利を挙げ、プロ1年目から20年連続勝利を達成、大卒での20年連続勝利はプロ野球初、なお5回雨天コールドながら40代の完投は球団初、また41歳4か月での白星は球団最年長勝利となった。 |
6月11日 |
石川雅規投手が対ソフトバンク1回戦(PayPayドーム)に先発し、6回無失点の好投で今季2勝目、これで史上最多タイの交流戦通算26勝目をマークした。 |
6月13日 |
村上宗隆内野手が対ソフトバンク3回戦(PayPayドーム)の4回表に和田投手からバックスクリーンに2ランホームランを放ち、今季両リーグ最速で20号を達成、球団の日本人選手では初の最速20号到達となった、また21歳4か月での最速20号はセ・リーグでは最年少記録。 |
6月23日 |
中村悠平捕手が対広島9回戦(マツダスタジアム)に先発出場して、通算1,000試合出場を達成。プロ野球512人目。 |
6月24日 |
スコット・マクガフ投手が対広島10回戦(マツダスタジアム)の9回に登板し、1回を無失点に抑え、今季15セーブ目、これで6月のセーブが10となり、球団の月間最多セーブを更新。 |
6月25日 |
石川雅規投手が対巨人8回戦(神宮球場)に先発し、295試合連続先発のセ・リーグ新記録を達成。 |
7月1日 |
清水昇投手が対阪神12回戦(甲子園球場)の8回裏に登板し、プロ初勝利を挙げる、この日はプロ通算100試合目の登板で、初勝利まで100試合以上かかったのは8人目。 |
7月6日 |
内川聖一内野手が対阪神13回戦(神宮球場)の9回に代打出場して、通算2,000試合出場を達成、プロ野球53人目。 |
7月13日 |
対巨人11回戦を14-6で快勝、この試合で村上2本、サンタナ2本、吉田大成・山田・オスナが各1本ずつ、計7本塁打を放つ、9回でのチーム7本塁打は球団最多タイ記録となった。 |
8月20日 |
村上宗隆内野手が対広島13回戦(マツダスタジアム)の2回と4回に九里投手から2打席連続ホームランを放ち、今季両リーグ最速の30号を達成、球団の最速30号は過去3人で4度目、村上はまだ21歳だが、21歳以下での両リーグ最速30号は67年ぶり2人目、セ・リーグでは最年少記録。 |
8月21日 |
青木宣親外野手が対広島14回戦(マツダスタジアム)の8回表にバード投手から右翼線にタイムリー二塁打放ち、通算300二塁打を達成(プロ野球74人目) |
9月18日 |
塩見泰隆外野手が対巨人19回戦(東京ドーム)でサイクル安打を達成、プロ野球では71人目、球団では7人目。 |
9月19日 |
村上宗隆内野手が対広島18回戦(神宮球場)の初回に高橋投手から今季35号のソロ本塁打を放ち、通算100号を達成(プロ野球303人目)21歳7か月での100号はプロ野球最年少記録。またチームは前日に続いて毎回安打を記録、2試合連続毎回安打は史上19度目のプロ野球タイ記録で球団としては4度目、通算4回の2試合連続毎回安打もプロ野球タイ記録。 |
9月21日 |
清水昇投手が対DeNA18回戦(横浜スタジアム)の8回裏に登板、3人をノーヒットで抑え、今季36ホールドの球団新記録を達成。また、村上宗隆内野手が対DeNA18回戦(横浜スタジアム)の初回に坂本投手から自身通算3本目の満塁本塁打、初回に4番打者の満塁本塁打は、セ・リーグでは25年ぶり10人目、球団では45年ぶり3人目の記録。
また、川端慎吾内野手が対DeNA18回戦(横浜スタジアム)の9回に代打で登場、伊勢投手から左翼に二塁打を放ち今季24本目の代打安打を記録、シーズン24本の代打安打はセ・リーグ単独2位。 |
9月26日 |
村上宗隆内野手が対中日21回戦(神宮球場)の初回に小笠原投手から先制の2ランを放ち、プロ野球史上最年少での100打点を達成。同試合で山田哲人内野手が3回裏に小笠原投手から満塁本塁打を放ち、2年ぶり5度目の30本塁打に到達、通算5度目の30本塁打は球団3人目、日本人選手では池山隆寛現二軍監督と並び、2人目。 |
9月28日 |
対DeNA21回戦(神宮球場)を4-0で勝利、10年ぶりの9連勝となる、また今月14日の阪神戦から13試合で9勝4分で負けなしだが、13戦連続無敗は球団最長記録。同試合の完封勝利で24日の中日戦から36イニング無失点、4試合連続無失点も球団初。同試合の5回裏に青木宣親外野手が先制&決勝満塁本塁打、39歳8か月での満塁本塁打は古田敦也元監督の38歳8か月を抜く球団最年長記録、また今月のチーム満塁本塁打は4本目
となり、月間最多本塁打の球団記録も更新、記録ずくめの1日となった。 |
10月1日 |
今野龍太投手が対広島20回戦(マツダスタジアム)の7回裏に登板し1球勝利、プロ野球45人目、球団では3人目。 |
10月3日 |
石川雅規投手が対広島22回戦(マツダスタジアム)に先発し、通算500試合登板を達成(プロ野球103人目)41歳8か月での達成はプロ野球3番目の年長記録。 |
10月17日 |
清水昇投手が対DeNA24回戦(横浜スタジアム)の8回裏を無失点に抑え今季48ホールド、プロ野球記録を11年ぶりに更新。 |
10月20日 |
対阪神最終戦は0-0の引き分けとなり優勝マジックを3に減らす、この試合で清水昇投手が自身のシーズンホールド記録を49に伸ばすとともに、今季チームの通算ホールドが146となり、シーズンチーム最多ホールドのセ・リーグ新記録を達成。 |
10月26日 |
対DeNA最終戦(横浜スタジアム)を5-1の勝利、その後甲子園で阪神が中日に敗れたため、6年ぶり8度目のセ・リーグ優勝を決めた、前年最下位からの優勝はプロ野球8度目、前回優勝した2015年も前年最下位からの優勝で、最下位⇒優勝を2回記録したのはプロ野球初。 |
10月29日 |
小川泰弘投手が、対広島24回戦の6回裏に林内野手を空振り三振に取り、通算1,000奪三振を達成 |
11月1日 |
今季の全日程が終了、村上宗隆内野手が初の本塁打王を獲得、21歳シーズンでの本塁打王は66年ぶりのセ・リーグ最年少記録に並ぶ。 |
11月10日 |
クライマックスシリーズのファイナルステージ対巨人1回戦(神宮球場)を4-0で勝利、この試合で先発の奥川恭伸投手が完封、クライマックスステージで20歳6か月での完封は史上最年少。 |
11月11日 |
クライマックスシリーズのファイナルステージ対巨人2回戦(神宮球場)を5-0で勝利、昨日に続いてクライマックスシリーズの2試合連続完封勝利は史上5度目、ヤクルトは15年ファイナルステージ2・3戦目にも連続完封勝利があり、シリーズ2度目の連続完封勝利は史上初。 |
11月12日 |
クライマックスシリーズのファイナルステージ対巨人3回戦(神宮球場)を2-2で引き分け、6年ぶり8度目の日本シリーズ出場を決めた、このシリーズの総失点は2点で、6試合制となった08年以降のファイナルステージでの2失点は最少記録。第一戦で完封した奥川恭伸投手がMVPを獲得、20歳でのMVPはシリーズ最年少記録。 |
11月20日 |
日本シリーズが開幕、村上宗隆内野手が対オリックス1回戦(京セラ)の8回表にヒギンス投手から一時勝ち越しの2ランを放つ。21歳9か月での日本シリーズ本塁打は球団史上最年少記録。 |
11月21日 |
日本シリーズ第2戦を2-0で勝利、この試合でシリーズ初登板の高橋奎二投手が完封、シリーズ初登板初完封は13年ぶり13人目、球団では3人目だが初登板初完封は初めて。 |
11月24日 |
日本シリーズ4戦目に41歳10か月の石川雅規投手が先発、6回を1失点でまとめ勝利投手となり、シリーズ王手をかける、シリーズでの40代投手の登板は史上7人目、白星を挙げたのは71年ぶり。2人目でセ・リーグでは初めて、またこの試合で5三振を奪い、40代投手の最多奪三振も記録。 |
11月27日 |
日本シリーズ第6戦がほっともっと神戸フィールドで行われ、延長12回の熱戦の末、2-1の接戦を制し、20年ぶり6回目の日本一を達成、日本シリーズでセ・リーグのチームがパ・リーグのチームに勝利したのは9年ぶり、MVPは攻守に活躍が光った中村悠平捕手が受賞。 |
大接戦の日本シリーズを制し、20年ぶり6度目の日本一!
セ・リーグ順位表
2019年、2020年と2年連続最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズ。シーズンオフには、国内FA権を取得していた山田哲人、小川泰弘、石山泰稚らが揃って残留し、ソフトバンクを自由契約となっていたバンデンハーク、内川聖一を獲得。メジャーリーグからはサイスニード、オスナ、サンタナといった外国人選手を補強。春季キャンプ終了後には、手薄な先発投手陣の再建を図るため、廣岡大志とのトレードで、巨人から田口麗斗が加入。山田哲人が青木宣親に代わり、キャプテンに就任するなど、体制を一新し、シーズンを迎えた。
本拠地・神宮球場で行われた阪神との開幕戦。2年ぶり5度目の開幕投手に指名された小川泰弘は6回途中3失点の粘投でゲームを作るも、3対4で敗戦。2戦目、3戦目は、阪神に主導権を握られるゲーム展開となり、開幕3連敗を喫してしまう。
チームはスタートダッシュに失敗したものの、3月30日の横浜DeNA戦では、代打・川端慎吾が決勝タイムリーを放ち、待望のシーズン初勝利。翌日も塩見泰隆が3打点の活躍を見せ、5対3で勝利するなど、チームは復調の気配を見せていく。
4月に入ると、8日の広島戦で奥川恭伸がプロ初勝利。24日の中日戦では、新外国人選手のオスナが劇的なサヨナラタイムリーを放ち、逆転勝利を収める。オスナ、サンタナを加え、打線に厚みが増したチームは、12勝7敗4分という好成績を残し、4月を終える。
チームは2年ぶりの開催となったセ・パ交流戦を10勝8敗の5位という好成績で終えると、交流戦後も勢いは衰えず、塩見泰隆、青木宣親、山田哲人、村上宗隆、オスナ、中村悠平、サンタナというリーグ屈指の強力打線を形成。首位阪神に2.5ゲーム差の3位、40勝34敗9分で前半戦を終えた。
東京オリンピック開催による中断を挟み、迎えたリーグ後半戦。チームは、9月15日の阪神戦から引き分けを挟み、9連勝と快進撃を続け、首位に浮上。以降は首位の座を守り抜き、リーグ優勝に向けて突き進んでいく。
優勝へのマジックを「2」として迎えた10月26日の横浜DeNA戦は、サンタナが決勝の2点タイムリーを放ち、5対1で勝利。試合終了後、2位の阪神が中日に敗れたため、チームは6年ぶり8度目のリーグ優勝を決める。
6年ぶりの出場となったCSファイナルステージでは、3位・巨人を迎え撃つと、初戦を任された奥川恭伸が圧巻の投球を見せ、プロ初完封を達成。初戦を4対0で勝利すると、2戦目は5対0、3戦目を2対2の引き分けで終え、3勝1分(アドバンテージ含む)で、日本シリーズ選出を決める。
日本シリーズの相手は同じく2年連続最下位からのリーグ優勝を果たしたオリックス・バファローズ。敵地・京セラD大阪で初戦を落とすも、2戦目は高橋奎二のプロ初完封で1勝1敗のタイに。第3戦を5対4、第4戦を2対1と、2試合連続で接戦を制し、日本一に王手をかける。第5戦に敗れ、3勝2敗として迎えた第6戦。ほっと神戸で行われた試合は、延長12回の死闘の末、代打・川端慎吾が決勝タイムリーを放ち、2対1で勝利。20年ぶり6度目の日本一を決めた。
見事な手腕でチームをまとめた髙津監督は最優秀監督賞と正力松太郎賞を受賞。村上宗隆はセ・リーグ最年少でのMVP受賞に加え、ホームラン王を獲得。さらに清水昇が2年連続2度目の最優秀中継ぎ投手賞、リーグ特別賞を受賞。奥川恭伸が新人特別賞を受賞。ベストナインには山田哲人、中村悠平、塩見泰隆、村上宗隆が輝いた。
順位
1 2 3 4 5 6
主なラインナップ(監督:髙津臣吾)
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
打率 |
本塁打 |
打点 |
1 | (中) | 塩見泰隆 | 28 | .278 | 14 | 59 |
2 | (左) | 青木宣親 | 39 | .258 | 9 | 56 |
3 | (二) | 山田哲人 | 29 | .272 | 34 | 101 |
4 | (三) | 村上宗隆 | 21 | .278 | 39 | 112 |
5 | (右) | サンタナ | 29 | .290 | 19 | 62 |
6 | (捕) | 中村悠平 | 31 | .279 | 2 | 36 |
7 | (一) | オスナ | 28 | .258 | 13 | 60 |
8 | (遊) | 西浦直亨 | 30 | .223 | 5 | 24 |
9 | (投) | ※先発投手 | - | - | - | - |
- | 捕 | 古賀優大 | 23 | .224 | 0 | 7 |
- | 内 | 川端慎吾 | 33 | .372 | 1 | 18 |
- | 外 | 山崎晃大朗 | 28 | .247 | 1 | 12 |
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
登板 |
勝敗S |
防御率 |
- | 投 | 小川泰弘 | 31 | 23 | 9-6-0 | 4.14 |
- | 投 | 奥川恭伸 | 20 | 18 | 9-4-0 | 3.26 |
- | 投 | 高橋奎二 | 24 | 14 | 4-1-0 | 2.87 |
- | 投 | 清水昇 | 25 | 72 | 3-6-0 | 2.39 |
- | 投 | マクガフ | 32 | 66 | 3-2-31 | 2.52 |
- 年齢は満年齢
表彰選手
日本シリーズ表彰 |
|
最高殊勲選手賞 |
中村悠平 |
優秀選手賞 |
高橋奎二、サンタナ |
セ・リーグ表彰 |
|
最優秀選手賞 |
村上宗隆(初) |
最多本塁打者賞 |
村上宗隆(初) |
最優秀中継ぎ |
清水昇(2回) |
ベストナイン(捕手) |
中村悠平(2回) |
ベストナイン(二塁手) |
山田哲人(6回) |
ベストナイン(三塁手) |
村上宗隆(初) |
ベストナイン(中堅手) |
塩見泰隆(初) |
特別賞 |
|
最優秀監督賞 |
髙津臣吾 |
リーグ特別賞 |
清水昇 |
新人特別賞 |
奥川恭伸 |
ゴールデン・グラブ賞(捕手) |
中村悠平(2回) |
2月1日~2月28日 |
第23回浦添キャンプ |
2月1日~25日 |
ファーム西都キャンプ |
3月25日(金) |
阪神 8-10 東京ヤクルト 開幕戦、濱田太貴外野手と山田哲人内野手のソロ本塁打、更にサンタナ外野手の2号2ランで7点差からの逆転勝利。勢いに乗ったチームは、開幕3連勝を飾った。 |
4月2日(土) |
東京ヤクルト 3×-2 横浜DeNA 山田哲人内野手が対横浜DeNA2回戦(神宮球場)6回に大貫投手からレフトスタンドへ通算250号となる2号ソロを放ち、通算250号ホームランを達成(プロ野球66人目)。延長10回に村上宗隆内野手がサヨナラタイムリーで2022シーズン神宮球場での初勝利。 |
4月23日(土) |
東京ヤクルト 1-0 阪神 石川雅規投手が6回3安打無失点の好投で今季初勝利を挙げ、入団から21年連続となる先発勝利を達成。 |
4月30日(土) |
東京ヤクルト 2-0 横浜DeNA 青木宣親外野手が対横浜DeNA6回戦(神宮球場)に先発し、通算1500試合出場を達成(プロ野球201人目)40歳3ヵ月での達成はプロ野球年長2位。 |
5月7日(土) |
巨人 2-6 東京ヤクルト 村上宗隆内野手が対巨人8回戦(東京ドーム)3回に2試合連続となる満塁ホームランを放ちプロ野球記録に並んだ(プロ野球9人目) |
5月24日(火) |
東京ヤクルト 3×-1 北海道日本ハム 田口麗斗投手が1対1の延長10回、無死満塁の場面で登板し気迫の20球で3者を抑えた。延長11回、村上宗隆内野手の14号2ランで交流戦初戦を劇的な勝利で飾った。 |
5月25日(水) |
東京ヤクルト 7×-6 北海道日本ハム 2点を追う9回に山崎晃大朗外野手が逆転3ラン。2試合連続のサヨナラ本塁打での勝利は1988年以来、34年ぶり。 |
6月11日(土) |
福岡ソフトバンク 4-7 東京ヤクルト 村上宗隆内野手が5回に18号2ラン、6回に逆転の19号満塁弾を放ち、1試合を残して交流戦の優勝を決めた。セ・リーグ初の交流戦完全優勝を達成。 |
6月12日(日) |
福岡ソフトバンク 0-3 東京ヤクルト 先発した高橋奎二投手は9回を投げ、10奪三振を奪う力投でプロ初完封!自己最多の5勝目を挙げた。 |
6月26日(日) |
東京ヤクルト 11-10 巨人 村上宗隆内野手が決勝の26号3ラン。11対10で乱打戦を制し、史上初の11球団連続カード勝ち越しを達成。 |
6月30日(木) |
広島 2-4 東京ヤクルト 石川雅規投手が対広島12回戦(マツダスタジアム)に先発出場して、3回先頭打者を三ゴロに打ち取り3000投球回を達成(プロ野球28人目)42歳5ヵ月での達成はプロ野球年長2位。 |
7月2日(土) |
東京ヤクルト 2×-1 横浜DeNA 塩見泰隆外野手がサヨナラ打。延長10回、2対1でサヨナラ勝ち。史上最速でのマジック53が点灯。 |
7月3日(日) |
東京ヤクルト 11-4 横浜DeNA プロ野球68年ぶりに14カード連続勝ち越しを達成。 |
8月2日(火) |
東京ヤクルト 5-0 中日 村上宗隆内野手が対中日14回戦(神宮球場)プロ野球史上初の5打席連続本塁打を達成。 |
8月5日(金) |
つば九郎主催2000試合出場達成。 |
8月26日(金) |
横浜DeNA 3-6 東京ヤクルト 村上宗隆内野手が対横浜DeNA17回戦(横浜スタジアム)6回、ライトスタンドへ46号3ランを放ち、通算150本塁打を達成(プロ野球179人目)22歳6ヵ月での達成はプロ野球最年少記録。 |
9月13日(火) |
東京ヤクルト 9-7 巨人 村上宗隆内野手が対巨人25回戦(神宮球場)で9回に55号3ランを放ち1964年に王貞治(巨人)が記録したシーズン日本選手最多本塁打に58年振りに並んだ。 |
9月25日(日) |
東京ヤクルト 1×-0 横浜DeNA 丸山和郁外野手が対横浜DeNA24回戦(神宮球場)で9回に決勝タイムリーを放ち1-0で勝利。サヨナラ勝ちで2年連続9回目のリーグ優勝を決めた。 |
10月3日(月) |
東京ヤクルト 8-2 横浜DeNA 村上宗隆内野手が対横浜DeNA25回戦(神宮球場)で7回に56号ソロを放ち日本選手最多本塁打記録を58年ぶりに更新。令和初の三冠王に史上最年少で達成(プロ野球8人目。22歳シーズンでの達成はプロ野球最年少)今季の全日程が終了。 |
10月12日(水) |
東京ヤクルト 7-1 阪神 クライマックスシリーズのファイナルステージ対阪神1回戦(神宮球場)、オスナ内野手が先制の1号3ラン、小川泰弘投手が7回途中1失点の力投で投打が嚙み合いCS初戦を7対1で勝利。 |
10月13日(木) |
東京ヤクルト 5-3 阪神 クライマックスシリーズのファイナルステージ対阪神2回戦(神宮球場)、村上宗隆内野手が逆転の1号2ランを放ち一発攻勢5対3で勝利。日本シリーズ進出へ王手。 |
10月14日(金) |
東京ヤクルト 6-3 阪神 クライマックスシリーズのファイナルステージ対阪神3回戦(神宮球場)、7回に打線が繋がりを見せ、一挙5得点。5投手の継投で逃げ切り、6対3で逆転勝利。SMBC日本シリーズ2022進出を決めた。 |
10月22日(土) |
東京ヤクルト 5-3 オリックス 2年連続同一カードで日本シリーズが開幕。3回に塩見泰隆外野手のソロホームランで勝ち越し、8回村上宗隆内野手のソロホームランで突き放して5対3で先勝。小川泰弘投手が5回2失点でシリーズ初勝利を挙げた。 |
10月23日(日) |
東京ヤクルト 3-3 オリックス 日本シリーズ対オリックス第2戦は、内山壮真捕手がシリーズ初打席で代打本塁打となる同点3ランを放ち、5時間を超える熱闘は3対3の引き分け。 |
10月25日(火) |
オリックス 1-7 東京ヤクルト 日本シリーズ対オリックス第3戦は、山田哲人内野手が1号3ランで先制、先発・高橋奎二投手が6回無失点で投打が噛み合い7対1で快勝!対戦成績2勝1分け。 |
10月26日(水) |
オリックス 1-0 東京ヤクルト 日本シリーズ対オリックス第4戦は、先発・石川雅規投手が5回1失点の力投。3投手の継投で1失点に封じるも、0対1で惜敗。 |
10月27日(木) |
オリックス 6-4 東京ヤクルト 日本シリーズ対オリックス第5戦は、青木宣親外野手が一時勝ち越しとなるタイムリーを放つも、9回に逆転を許し、4対6でサヨナラ負けを喫する。 |
10月29日(土) |
東京ヤクルト 0-3 オリックス 日本シリーズ対オリックス第6戦は、先発・小川泰弘投手が6回1失点の力投を見せるも、打線が相手投手陣を打ち崩せず0対3で敗戦。対戦成績2勝3敗1分け。 |
10月30日(日) |
東京ヤクルト 4-5 オリックス 日本シリーズ対オリックス第7戦は、0対5の8回、村上宗隆内野手のタイムリー、オスナ内野手の2号3ランで1点差に迫るも反撃及ばず、4対5で敗戦。対戦成績2勝4敗1分けで惜しくも2年連続の日本一を逃す。 |
2年連続9度目のリーグ優勝!村上宗隆が史上最年少での三冠王に輝く!
セ・リーグ順位表
昨年、20年ぶり6度目の日本一に輝き、球団初の日本一連覇へ向けて始動したシーズン。オフには、中村悠平、オスナと3年契約を結び、サンタナ、サイスニードの残留に成功。メジャーリーグのブルージェイズを自由契約となっていたコールを獲得し、韓国・LGからはスアレスを補強。ドラフトでは即戦力左腕の山下輝を指名し、さらなる先発投手陣の強化に努めた。
京セラドームで行われた阪神との開幕戦は、最大7点差をつけられるも、9回にサンタナが2打席連発となる勝ち越しの2号2ランを放つなど、10対8で逆転勝利。開幕戦史上最大の大逆転劇を見せると、2戦目は6対0、3戦目は4対0と2試合連続の完封勝利を飾り、開幕3連勝。リーグ連覇に向け、最高のスタートダッシュを切る。
しかし、3月29日からの巨人との3連戦で3連敗を喫すると、4月はなかなか波に乗れない戦いが続く。それでも4月27日の広島戦では山田、村上、塩見が揃ってホームランを放ち、8対2で勝利するなど、投手陣の踏ん張りもあり、4月を12勝9敗と勝ち越して終える。
5月に入ると、7日の巨人戦で村上宗隆がプロ野球史上9人目となる2試合連続満塁ホームランを放ち、6対2で勝利。巨人を追い抜き首位に立つと、8日の巨人戦では木澤尚文がプロ初勝利。長岡秀樹、内山壮真、木澤尚文、濱田太貴らヤングスワローズと呼ばれる若手の台頭もあり、チームは勢いに乗っていく。
迎えたセ・パ交流戦。24日の北海道日本ハム戦で村上宗隆がサヨナラホームランを放ち、劇的な勝利を飾ると、チームは破竹の勢いを見せ、パ・リーグ全球団に勝ち越し。塩見泰隆、山崎晃大朗、山田哲人、村上宗隆とリーグ屈指の上位打線を形成し、18試合制における歴代最高勝率.778を記録。村上宗隆は、打率.351、6本塁打、13打点と圧倒的な存在感を見せ、交流戦MVPを獲得。抜群の安定感を誇ったリリーフ陣がチームを支え、交流戦完全優勝を果たした。
リーグ戦再開後も快進撃を続けるチームは、7月2日の横浜DeNA戦で塩見泰隆がサヨナラ打を放ち、2対1で勝利。プロ野球史上最速での優勝マジック「53」を点灯させ、独走状態となる。翌日3日の横浜DeNA戦では、小澤怜史がプロ初勝利を記録し、11対4で快勝。プロ野球68年ぶりとなる14カード連続勝ち越しを決めた。
2位の阪神に11ゲーム差を付け、前半戦を56勝34敗1分の首位で折り返した東京ヤクルトスワローズ。しかし、7月上旬から髙津臣吾監督をはじめ、山田哲人、青木宣親、清水昇、田口麗斗、塩見泰隆など、新型コロナウイルス陽性者が相次ぎ、主力選手が大量に離脱。指揮官と主力選手を欠いたチームは、7月18日の巨人戦で2年ぶりとなる6連敗を喫するなど、苦しいチーム編成の中で戦いを続けることになる。
それでも8月26日からの2位・横浜DeNAとの3連戦では村上宗隆、キブレハンの活躍などで、3連勝。再び勢いを取り戻したチームは、優勝マジックを着実に減らしていく。
優勝へのマジックを「2」として迎えた9月25日の2位・横浜DeNAとの直接対決は、ルーキー・丸山和郁がサヨナラ打を放ち、1対0で勝利。劇的な勝利で2年連続9度目のリーグ優勝を決めた。リーグ最終戦となった10月3日の横浜DeNA戦では、村上宗隆がシーズン最終打席で56号ホームランを放ち、日本人最多記録を更新。神宮球場に集まったファンの前で偉業を達成し、記録ずくめのシーズンに花を添えた。
2年連続リーグ王者として迎えたCSファイナルステージでは3位・阪神を迎え撃つと、オスナの先制3ラン、エース・小川泰弘の力投が光り、初戦を7対1で勝利。2戦目は5対3、3戦目は6対3の逆転勝利を飾り、4勝(アドバンテージ含む)で、日本シリーズ進出を決める。
日本シリーズの相手は2年連続でオリックス・バファローズ。本拠地・神宮球場での初戦は塩見泰隆、オスナ、村上宗隆の一発などで、5対3で勝利すると、第2戦は0対3の9回に代打・内山壮真が同点3ランを放ち、3対3の引き分けに持ち込む。1勝1分で迎えた敵地・京セラD大阪での第3戦は山田哲人の先制3ランなどで、7対1で快勝するも、第4戦、第5戦を接戦の末に落としてしまう。本拠地・神宮球場に戻って迎えた第6戦、第7戦だったが、バファローズの勢いを止めることはできず連敗。2勝1分4敗でシリーズを終え、球団初の2年連続日本一とはならなかった。
29年ぶり2度目のリーグ連覇を果たした髙津監督は2年連続2度目の最優秀監督賞を受賞。村上宗隆は2年連続のリーグMVP受賞に加え、プロ野球史上8人目の三冠王を獲得。さらに今年限りで引退となった内川聖一がセ・パ両リーグ功労賞を受賞。ベストナインには中村悠平、オスナ、村上宗隆が輝いた。
順位
1 2 3 4 5 6
主なラインナップ(監督:髙津臣吾)
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
打率 |
本塁打 |
打点 |
1 | (中) | 塩見泰隆 | 29 | .276 | 16 | 54 |
2 | (左) | 山崎晃大朗 | 29 | .258 | 2 | 37 |
3 | (二) | 山田哲人 | 30 | .243 | 23 | 65 |
4 | (三) | 村上宗隆 | 22 | .318 | 56 | 134 |
5 | (一) | オスナ | 30 | .272 | 20 | 74 |
6 | (捕) | 中村悠平 | 32 | .263 | 5 | 28 |
7 | (右) | サンタナ | 30 | .275 | 15 | 35 |
8 | (遊) | 長岡秀樹 | 21 | .241 | 9 | 48 |
9 | (投) | ※先発投手 | - | - | - | - |
- | 外 | 青木宣親 | 40 | .248 | 5 | 22 |
- | 捕 | 内山壮真 | 20 | .232 | 4 | 19 |
- | 内 | 宮本丈 | 27 | .254 | 1 | 8 |
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
登板 |
勝敗S |
防御率 |
- | 投 | 小川泰弘 | 32 | 25 | 8-8-0 | 2.82 |
- | 投 | サイスニード | 30 | 23 | 9-6-0 | 3.54 |
- | 投 | 木澤尚文 | 24 | 55 | 9-3-0 | 2.94 |
- | 投 | 清水昇 | 26 | 50 | 5-4-0 | 1.16 |
- | 投 | マクガフ | 33 | 55 | 2-2-38 | 2.35 |
- 年齢は満年齢
表彰選手
日本シリーズ表彰 |
|
優秀選手賞 |
塩見泰隆 |
敢闘選手賞 |
オスナ |
SMBCみんなの声援賞 |
村上宗隆 |
セ・リーグ表彰 |
|
最優秀選手賞 |
村上宗隆(2回) |
首位打者賞 |
村上宗隆(初) |
最多本塁打者賞 |
村上宗隆(2回) |
最多打点者賞 |
村上宗隆(初) |
ベストナイン(捕手) |
中村悠平(3回) |
ベストナイン(一塁手) |
オスナ(初) |
ベストナイン(三塁手) |
村上宗隆(2回) |
特別賞 |
|
最優秀監督賞 |
髙津臣吾 |
功労賞(セ・パ両リーグ功労賞) |
内川聖一 |
ゴールデン・グラブ賞(捕手) |
中村悠平(3回) |
ゴールデン・グラブ賞(遊撃手) |
長岡秀樹(初) |
ゴールデン・グラブ賞(外野手) |
塩見泰隆(初) |
2月1日~2月27日 |
第24回浦添キャンプ |
2月1日~2月24日 |
ファーム西都キャンプ |
3月31日(金) |
東京ヤクルト 4-0 広島 村上選手が先制の1号2ラン!小川投手が7回無失点の好投で今季初勝利!開幕戦を白星で飾る! |
4月2日(日) |
東京ヤクルト 3-2 広島 星投手が4年ぶりの勝利!5投手の継投で2失点に封じ、3対2で逆転勝利!開幕3連勝 |
4月5日(水) |
中日 0-5 東京ヤクルト 高橋投手が5回無失点の好投!2試合連続の完封リレーで球団新記録となる開幕5連勝!! |
4月20日(木) |
東京ヤクルト 3×-2 中日 中村選手が決勝タイムリー!6投手の継投で2失点に封じ、3対2でサヨナラ勝ち! |
4月30日(日) |
東京ヤクルト 4-2 阪神 吉村投手が6回1失点の好投でプロ初勝利!4対2で勝利し、連敗を7で止める! |
5月5日(金) |
東京ヤクルト 10×-9 横浜DeNA 長岡選手がプロ初のサヨナラホームランを放ち、乱打戦を制す!濱田選手が2本のホームラン! |
5月10日(水) |
阪神 0-5 東京ヤクルト 石川投手が6回途中4安打無失点の好投で、22年連続勝利達成!投打が噛み合い、5対0で勝利! |
6月1日(木) |
北海道日本ハム 0-5 東京ヤクルト 村上選手が10号2ラン含む、3打点!サイスニード投手が7回無失点の好投!5対0で勝利! |
6月3日(土) |
東京ヤクルト 9-5 東北楽天 青木選手が先制の1号2ラン!山田選手が7号3ランを放つなど、13安打9得点の猛攻で9対5で勝利! |
6月4日(日) |
東京ヤクルト 5-2 東北楽天 小澤投手が5回1失点で今季初勝利!投打が嚙み合い、5対2で勝利! |
6月6日(火) |
千葉ロッテ 3-10 東京ヤクルト 内山選手が決勝タイムリー!終盤に打線が集中打を見せ、10対3で勝利!4連勝を飾る! |
6月10日(土) |
埼玉西武 0-2 東京ヤクルト 石川投手が6回途中無失点の好投で2勝目!5投手の完封リレーで逃げ切り、2対0で勝利! |
6月20日(火) |
東京ヤクルト 13-0 東北楽天 オスナ選手が決勝の12号3ラン!山本投手が2回無失点でプロ初勝利!13対0で勝利! |
6月28日(水) |
巨人 0-6 東京ヤクルト 小澤投手が6回無失点でプロ初完封!山田選手が決勝の9号3ラン!6対0で勝利! |
7月2日(日) |
東京ヤクルト 4-2 広島 高橋投手が6回1失点の好投で3勝目!オスナ選手が逆転の13号3ラン!4対2で勝利! |
7月17日(日) |
東京ヤクルト 11×-10 巨人 延長10回、武岡選手がサヨナラタイムリー!内山選手が6号満塁ホームラン含む、2本のホームラン!11対10で劇的なサヨナラ勝ち! |
7月29日(土) |
東京ヤクルト 5-3 横浜DeNA 小川投手が7回2失点の好投で5勝目!村上選手が18号ソロを含む2打点の活躍!5対3で接戦を制す! |
8月1日(火) |
巨人 0-1 東京ヤクルト 山野投手が7回4安打無失点の好投でプロ初勝利!投手戦を制し、1対0で勝利! |
8月9日(水) |
東京ヤクルト 11-5 広島 北村恵選手がプロ初安打となる1号満塁ホームラン!来日初登板のロドリゲス投手が5回1失点でプロ初勝利!11対5で勝利! |
8月16日(水) |
東京ヤクルト 8-6 横浜DeNA 先発・小川投手が7回1失点の好投で6勝目!村上選手がチーム通算8500本塁打となる23号ソロ!打線が繋がり、8対6で勝利! |
8月20日(日) |
東京ヤクルト 1-0 中日 サイスニード投手が完封で6勝目!サンタナ選手が決勝の13号ソロ!1対0で勝利! |
9月9日(土) |
横浜DeNA 1-13 東京ヤクルト 小川投手が7回1失点の好投で通算100勝目!13対1で快勝! |
9月24日(日) |
広島 1-3 東京ヤクルト 小川投手が3年ぶりの二桁勝利となる10勝目!3対1で勝利! |
10月4日(水) |
東京ヤクルト 5×-4 阪神 山田選手がサヨナラの犠牲フライ!シーズン最終戦を劇的な勝利で飾る! |
球団史上初となる3連覇への夢ついえる
セ・リーグ順位表
球団史上初のリーグ3連覇、日本一奪還に向けて始動した2023シーズン。リーグ連覇、2021年の日本一に大きく貢献した守護神・マクガフがメジャーリーグへ復帰すると、その穴を埋めるべく、メジャー通算243試合登板のケラを獲得。ドラフトでは東芝の吉村を即戦力として指名し、パイレーツからピーターズを獲得するなど、手薄な先発陣を強化し、シーズンに備えた。
本拠地・神宮球場で行われた広島との開幕戦。主砲・村上が初回に先制2ランを放つと、3年連続7度目の開幕投手を務めたエース・小川が7回無失点の好投を見せ、4対0で勝利。その後もチームは僅差の試合を制し、球団初となる開幕5連勝を達成。開幕後の5戦で4度の完封勝利を達成するなど、投手陣の奮闘が光り、3連覇に向けて最高のスタートを切った。
しかし、ここからチームは下降線をたどり、4月22日の巨人戦から7連敗を記録。連覇の原動力となった塩見がコンディション不良のため開幕一軍から外れると、キャプテン山田も4月12日に下半身のコンディション不良で戦線を離脱。打線の主軸を欠いたチームは、20試合連続で1桁安打に終わるなど、得点力不足に陥り、黒星を重ねてしまう。
相次ぐ主力の離脱、打線の低迷もあり、4月を10勝13敗1分の4位で終えたスワローズ。巻き返しを図るべく5月を迎えるも、2022シーズンに大車輪の活躍を見せた4番・村上が不調に陥ると、自慢の中継ぎ陣が打ち込まれる場面も目立ち、接戦を落とすゲームが増加。5月16日から31日まで、引き分け一つを挟んで12連敗を記録し、2020シーズン以来の単独最下位に沈んでしまう。
苦境に立たされたチームは、8月30日の中日戦でシーズン3度目となる7連敗を記録。さらに9月2日の阪神戦を5対6で落とすと、この時点で早くも優勝の可能性が消滅。最後まで狂ったチームの歯車を取り戻すことはできず、球団史上初となる3連覇への道は断たれた。
それでも10月4日・神宮球場で迎えたレギュラシーズン最終戦では、キャプテン山田がサヨナラの犠牲フライを放ち、首位・阪神に5対4で勝利。劇的な勝利で最下位を阻止し、57勝83敗3分の5位でシーズンを終えた。
苦しい一年を過ごしたものの、投手陣ではエース・小川が3年ぶりに二桁勝利を達成。巨人から移籍後3年目を迎えた田口が新守護神として定着。気迫のピッチングで33セーブを記録するなど、首脳陣の期待に応える活躍を見せた。
また、相次ぐ主力の離脱でチャンスをつかんだ若手野手陣も奮起。濱田、並木、武岡は一軍の舞台で飛躍のシーズンを過ごし、成長の跡を示した。相手の徹底マークに苦しんだ主砲・村上は、打率.256、31本塁打、84打点でシーズンを終了。本領を発揮できずに苦しい一年を過ごした村上は「4番がしっかり打たないとチームもなかなか良い順位にいかない。責任は僕にある」と悔しさを滲ませた。
順位
1 2 3 4 5 6
主なラインナップ(監督:髙津臣吾)
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
打率 |
本塁打 |
打点 |
1 | (中) | 塩見泰隆 | 30 | .301 | 8 | 33 |
2 | (左) | 青木宣親 | 41 | .253 | 3 | 19 |
3 | (二) | 山田哲人 | 31 | .231 | 14 | 40 |
4 | (三) | 村上宗隆 | 23 | .256 | 31 | 84 |
5 | (右) | サンタナ | 31 | .300 | 18 | 66 |
6 | (一) | オスナ | 31 | .253 | 23 | 71 |
7 | (捕) | 中村悠平 | 33 | .226 | 4 | 33 |
8 | (遊) | 長岡秀樹 | 22 | .227 | 3 | 35 |
9 | (投) | ※先発投手 | - | - | - | - |
- | 外 | 濱田太貴 | 23 | .234 | 5 | 22 |
- | 捕 | 内山壮真 | 21 | .229 | 6 | 27 |
- | 内 | 武岡龍世 | 22 | .219 | 1 | 18 |
打順 | 守備 | 選手名 |
年齢 |
登板 |
勝敗S |
防御率 |
- | 投 | 小川泰弘 | 33 | 23 | 10-8-0 | 3.38 |
- | 投 | サイスニード | 31 | 23 | 7-8-0 | 3.67 |
- | 投 | 木澤尚文 | 25 | 56 | 2-3-0 | 2.72 |
- | 投 | 清水昇 | 27 | 56 | 1-8-0 | 2.98 |
- | 投 | 田口麗斗 | 28 | 50 | 3-5-33 | 1.86 |
- 年齢は満年齢